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2023年10月 秋を探して祇園山周辺と宝戒寺を歩く

数年ぶりで開通した祇園山ハイキングコースは天候とコースの状況により水曜だけの実施とし、他の日は祇園山のふもとを辿って琴弾橋を渡り、宝戒寺へと巡るコースに変更しました。八雲神社からの山道ではシラヤマギク、アキノタムラソウ、アリドウシ(一両)等を観察。ふもとコースではぼたもち寺(常栄寺)でジンジャーリリー、ニッポンタチバナ、宮城野萩、タチバナモドキ(橙色のピラカンサ)、妙本寺では金木犀の並木を鑑賞。最後の宝戒寺ではびっくりするほど大きいリンゴ椿の果実や金魚葉椿を発見しました。

宝戒寺鐘楼前のフヨウ。サルスベリ同様花期が長い。ほぼ一日花で、小龍包のような可愛い形に閉じて落ちる。開いたままだと残り蜜に昆虫が集まり、咲いている花に行く数が減ってしまうから。


花壇でおなじみのトレニアは「動く花」。中央奥に開いた白い雌しべがあり、草の先でそっと触れるとスーッと閉じる。これは花粉をしっかり受け止めるため


カクトラノオの花の蜜を吸うホシホウジャク(昼間飛ぶ蛾)。ハチドリのように空中にとまって長い口を伸ばす。可愛い!


本覚寺の名木、栴檀。紫の花が終わると緑色の実がなり、晩秋には渋いクリーム色に彩られる。花よりも果実を鑑賞する樹木。「双葉より芳し」のセンダンとは縁もゆかりもない別種。


ぼたもち寺の境内に咲き誇っていたジンジャーリリー。花は口に入れるとショウガの香りがしてほのかに甘い。


境内にある桟敷大明神(日蓮にぼた餅をささげた桟敷の尼と夫を祀った神社)の鳥居を彩るのはミヤギノハギとタチバナモドキ。

妙本寺の参道を30mにわたって彩るキンモクセイ。今年は花が遅く例年なら足元が黄色い絨毯となっている。


参道近くの民家から落ちてきたアオギリの実。タネはプロペラ型の苞についていて、風で回転しながら遠くへ運ばれる。


朝は白く、時間の経過とともにアントシアニンが出てきて赤く染まっていく酔芙蓉。昼時の今はほろ酔い気分か。


宝戒寺の名木、ムクロジのそばにもう一つの名木、金魚葉椿が。突然変異のヤブツバキから育てられた珍しい園芸種。中央はその中でもとりわけ稀少な梵天葉。




その近くにはリンゴ大の椿の実がゴロリ。これは屋久島以南に自生するヤブツバキの変種。ガラは大きくともタネは小さい。


小さいタネを食べるために必死で食い散らかしたのは台湾リス。宝戒寺は山から近くないので電線を伝って通って来るらしい。


八雲神社正面。境内には針葉樹っぽい香り爽やかなカヤの実が落ちていました(可食)。右奥に祇園山ハイキングコースの入り口が。


山道の途中にはまだ咲いたばかりの玉アジサイが。一斉に咲いて散る西洋アジサイと異なり、8月から10月まで息長く咲き続けて昆虫の訪れを待ちます。


見晴らし台から望む相模湾と稲村ケ崎、鎌倉市街。伊豆半島は見えましたが富士山はほぼかすんでいました。







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